ヘアメイクはファッションとの
トータルバランスを大切に。
自らの“ときめき”を信じてトレンドを発信。
河嶋 希 ヘア&メイクアップ
一歩先を行くヘアメイクを世に送り出す、河嶋希さん。自由自在に印象を操る彼女の半生とSEE/SAWとも共鳴するヘアメイクのポリシーを訊いた。
憧れ続けたヘアメイクの職
物心ついたときにはお人形のヘアアレンジ遊びに夢中になり、学生時代は見よう見まねで大好きなファッション誌のヘアメイクを真似ていたという河嶋さん。
「最初は美容師になりたかったのですが、テレビで海外のファッションショーを見て、ヘアメイクという仕事を知りました。職業について調べ、大好きな雑誌の撮影現場で働きたいと思うようになったんです」
まずは美容専門学校に進学し、卒業とともに上京。サロンワークを経験した後、ヘアメイクの技術を習得するために第一線で活躍するヘアメイクアップアーティストに弟子入りした。
河嶋さんの仕事のモットーは昔から一貫して、『シンプルではあるけれど、真面目にコツコツ学ぶこと。何ごとも続けること』。自分の考えやアイディア、気づいたことなどをノートに書きとめる習慣があり、それは現在も変わっていない。ヘアメイクアップアーティストとして独立した後も現場で経験を積み、雑誌や広告、写真集、テレビ、CMに引っ張りだこの売れっ子に上り詰めた。彼女の人気の理由は、ヘアとメイクを分け隔てなく考え、ファッションやその日の気分、シチュエーションなど、トータルで考えたバランスを重視していること。結果として、女性の長所を最大限引き出すことができるのだという。
「必ず探すのはその人のチャームポイント。撮影は同じ現場が二度とないので、現場ごとに自分がヘアやメイクでときめく気持ちを大切にして、新鮮なスパイスを入れるようにしています」
もっとヘアアレンジを楽しく気軽に
「自分の経験から得たヘアスタイリングのテクニックを取り入れやすくアレンジして、多くの女性に届けたい」という念願が叶い、著書『ヘア本』を出版した河嶋さん。本に込めた想いを尋ねると、こんな回答が。
「技術者としては、いくらでも凝ったヘアアレンジはできます。でも、伝えたかったのは日常生活でするベーシックなヘアアレンジも、ちょっとしたテクニックを加えるだけで、印象やニュアンスが変えられるということ。特に感度の高い女性は、ヘアやメイクで印象を変えたいという想いがあります。でも、メイクと違って、ヘアは上手くできない、難しいという声もよく聞くので、ヒントとなる手掛かりを提案したかったんです」
普段からクリアオイルを愛用しているという河嶋さん。彼女に、今秋発売となる『SEE/SAW HAIR MAKE』についても魅力を尋ねてみた。「“毎日新しい自分らしさを発見できる”というコンセプトに共感しました。コスメを選ぶ感覚で自由に組み合わせられるヘアプロダクトというのも、新しい発想ですね。出したいニュアンスをピンポイントで叶えられるアイテムが揃い、ヘアメイクの楽しみがぐっと広がりそうです」
最後にSEE/SAWが掲げる“印象から美しく”にちなみ、自身が思う印象が美しい人について問いかけてみた。
「精神的に充実した、内面から美しいムードを出せる人。プロのモデルさんでも、一般の女性でも見た目を磨いて、人間性も素晴らしい方には魅了されてしまいます」
Impression Change
─ 印象チェンジ ─
Impression 01
仕事現場はパンツルックが定番。 クールなまとめ髪は小技を効かせて。
サイドに残した髪を巻きつけた1つ結びは、バームでツヤとまとまりを出し、スティックで髪表面の細かい毛を整えタイトに。
Impression 02
フェミニンなドレスは休日に。 ダウンスタイルはセミウェットで抜け感を。
甘すぎないカチューシャ使いは、オイルでつくるテクスチャーが肝。ランダムに毛先を巻き、後れ毛で抜け感を演出する。
WEB 限定
SEE/SAWをよく知るあの人に聞く、10の質問
ヘアメイクアップアーティスト、河嶋希さんをもっと知るべく、10の質問からなるインタビューを行った。彼女の美学とSEE/SAWを愛用する理由とは。
Q1. SEE/SAWを愛用するようになったきっかけは? また、SEE/SAWの魅力をどこに感じますか。
通っているヘアサロンの信頼している美容師さんから紹介してもらい、使うようになりました。ケアラインは、指通りと仕上がりの良さ、香りの心地良さが魅力だと思っています。新しいスタイリングラインは、コスメを選ぶ感覚でカスタムできるのが楽しいですね。異なるテクスチャーで絶妙なニュアンスを表現できるのは、ヘアメイクの現場でも使えそうです。
Q2. SEE/SAW クリアオイルを多数の媒体でご紹介いただいていますが、改めて、おすすめの使い方を教えてください。
クリアオイルは、指通りの良さや重たさが気に入って使っているのですが、デイリーケアとして取り入れることをおすすめします。私は朝目覚めたときのまとまりがよくなるので、お風呂上がりに2プッシュ髪につけています。デイリーケアだけでなくスタイリングとしてもおすすめです。
Q3. 人物撮影において、ヘアとメイクで重視していることは。
まずは、人物に対して「似合わせ」をすることです。それから、ファッションやメイクアップを含めた全体の繋がりを大切に考えています。本人の素の魅力から離れずに、ヘアとメイクが浮かないことに注意を払っています。
Q4. お仕事の現場で欠かせない愛用をしているツールやアイテムを教えてください。
道具は少ない方だと思いますが、ヘアだとワックスとオイル、スプレーが欠かせません。あと、長年愛用しているコテも必ず持参します。
Q5. 今シーズンのヘアとメイクのトレンドは?
ヘアは、カットラインに動きと遊びがあるスタイルが人気ですよね。ヘアカラーなら、ハイトーンやポイントカラー。メイクアップは、目元と口元が主役になるようなポイントメイクに注目が集まっています。ここ1年、雑誌でもマスク企画が多くて、アイメイクをたくさん紹介したのですが、最近は女性が前向きになれるアイカラーや、自分が好きな色のリップを使いたい!といったニーズが高まっています。これからのシーズンだと、大人っぽいカラーアイテムがトレンドになりそう。カーキ、ボルドー、グレーなど落ち着いた中間色のアイブロウやアイライン、マスカラでアイメイクを仕上げるのが気分です。
Q6. ヘアとメイクのリサーチや情報収集はどのように行いますか。
よくチェックするのは、海外のファッションウィークのランウェイ。それから、ジャンル関係なく雑誌に目を通しています。あとは、Instagramや日々撮影で目にするものを見て勉強することが多いですね。街で歩いている人からヒントを得ることもあります。
Q7. 影響を受けた人は誰ですか。
たくさんいますが、やはりヘアメイクの師匠。ヘアメイクの技術だけではなく、働き方や考え方まで、たくさん学ばせていただきました。
Q8. これまでヘアメイクをして印象的だった方は?
たくさんの方々のヘアメイクをして来たので、一人に絞ることが難しいです。撮影が始まるとスイッチが入ったかのように表情が切り替わり、ポージングにバリエーションがある方は印象に残っていますね。また、一般の女性でも内面から美しいムードを出せる人間性のすばらしい方は魅力的です。
Q9. 最近の楽しみにしていることは何でしょうか。
ドラマや、ミュージックビデオ、ドキュメンタリーを観ることです。普段は、映像の世界観にあるトキメキをプライベートで大切にしています。また、料理も楽しみの1つで、ヘアメイクする感覚で盛り付けにもこだわってしまいます。
Q10. 今後、挑戦してみたいことを教えてください。
オリジナルのスタイリング剤を作ってみたいです。それから、自ら発信ができるウェブサイトや書籍のディレクションもしてみたいと考えています。ヘアメイクではない形で何か新しい表現に挑戦できたら最高ですね。
Column
SEE/SAW HAIR MAKEを使った河嶋さん流印象チェンジを公開中!
IntervIew&text_Aika Kawada