(story)

COLUMN

SEE/SAW HAIR MAKE​​実践
「ひとつ​結び」
毎日​​差が​​つく​​印象チェンジ

河嶋 希 ヘア&メイクアップ

from Nozomi Kawashima
ヘアゴムを使ったアレンジはくるりんぱや編み込みなどバリエーションが増えるので一気に難易度が上がるように感じますよねですが私自身自分の髪でヘアゴムを使ったアレンジをする時は基本的に「ひとつ結び」ばかりですダウンスタイルと違って結ぶだけで自然と出てくる後れ毛があるので後れ毛の量や扱いを変えるだけでも幅が広がりますポイントは結ぶ時の「高さ」「強さ」そして「巻き方」「質感」定義は「一箇所を結ぶこと」ですが4つのポイントの組み合わせ次第でいろんなバリエーションがつくれ印象を変えることができますヘアもメイクと一緒で盛るのは簡単ですが引き算は難しいので最初から凝った編み込み等のアレンジをやるよりただひとつに結ぶだけで抜け感をつくる方が簡単に今っぽさを出せると思いますシンプルだからこそ気負わず「ひとつ結び」のちょっとした変化で印象チェンジを楽しんでみてください


ひとつ結び 印象チェンジ

HALF UP/BUN HAIR/PONY TAIL

Base Style

前髪は顎下5cmほど全体は胸の位置で整えたロングヘア表面には動かしやすいレイヤーが入っているので結んだときに後れ毛を活かしたアレンジがしやすいまた細くて柔らかい髪質でぺたんこになりやすいのも特徴キープ力が高く重くなりすぎないスタイリングアイテムを仕込んでおくと◎


Style 01 スポーティなぴっちりハーフアップ
髪をきつく結び顔まわりをすっきりさせれば軽快な印象に

Point

01 バームを塗布

バームをハチ下から毛先に向かってもみ込みツヤ感を足していく

02 ハーフアップに

ブラシやコームでとかして耳上からトップに向かって斜め上に髪をまとめタイトめにハーフアップ

03 シルエットの調整(ジャムを塗布

ジャムを指先にとってトップやサイドの表面の髪を軽くつまんで崩しニュアンスをつける

04 仕上げ

最後に手に残ったジャムを毛先にも馴染ませツヤ出しと束感キープ


Style 02 ほんのり甘いエアリーなゆるハーフアップ
波巻きでウェーブを強調すれば結ぶ位置が低くてもエアリーなシルエットに

Point

01 クリームを塗布し逆毛を立てる

全体をストレートアイロンで波巻きにしてクリームをもみ込むコームを使ってサイドとトップに逆毛を立て適度にボリュームを出す

02 ハーフアップに

襟足とサイドの髪を残してハーフアップにまとめる

03 シルエットの調整(ジャムを塗布

ジャムを指先にとり指先でトップやサイドの髪の表面をざっくりつまみ崩しながら立体感を強調する

04 仕上げ

顔周りの髪や毛先にもウェーブに沿って指先でジャムを馴染ませ動きをつける


Style 03 モードモダンに仕上げるタイトお団子
攻め感のあるぴっちりお団子には隙を与えるような愛らしい前髪を合わせるのが今っぽく見せるコツ

Point

01 ワックスバームを塗布

ワックスバームを根元から毛先までしっかりと馴染ませて髪をまとめる

02 ポニーテールに

耳より高い位置できつめにひとつに束ねてポニーテールに

03 お団子に

結んだ毛束をねじりくるくると結び目に巻きつけてお団子にしたら毛先を残してピンで留める

04 スティックを塗布

襟足の後れ毛が落ちないようにスティックを塗ってキープする

05 仕上げ

スティックを指先に馴染ませおでこのうぶ毛を数本引き出し流すようにおでこに撫でつけて固定する


Style 04 2種のツヤをMIXした輪っかお団子
毛先を残したカジュアルなお団子はツヤの抑揚でこなれ感を演出

Point

01 ジャムを塗布

ジャムをもみ込みながら塗布つけるところとつけないところをMIXラフな質感に

02 輪っかお団子に

手ぐしで髪を低めの位置でひとつにまとめ毛先を残して輪っかお団子に

03 毛先と前髪をMIX巻き

残した毛先と前髪を19mmのカールアイロンでMIX巻きにして動きをつける

04 オイルとスティックを塗布

オイルを馴染ませた指先で巻いた部分をランダムにつまんでツヤを足す同様にスティックを馴染ませた指先でランダムに毛束をつまみ奥行きを出す


Style 05 フレッシュ度UPのウェーブ強調ポニーテール
ウェーブのリッジを起こす&顔まわりの後れ毛で「ラフさ」が手に入り親近感が湧く

Point

01 オイルを塗布

32mmのカールアイロンで全体をゆる巻きにオイルをふんわりとやさしくもみ込みやわらかなツヤを出す

02 ポニーテールに

手ぐしで髪をざっくりとハチ上の高さでひとつにまとめる

03 シルエットの調整

指先でトップやサイドの髪の表面をつまみ崩しながら立体感を出すゆるまないようもう片方の手で結び目を抑えるのがコツ

04 ワックスバームを塗布

ワックスバームを指先にとって顔周りと耳上から後れ毛を適度に引き出し細かく割いていく


Style 06 しとやかな耳隠しローポニーテール
耳を覆うように低めの位置で結ぶと品の良さが際立つ重要なのは浮き毛を目立たせないこと!

Point

01 ローポニーテールに

前髪をセンター分けにし全体を低めの位置でぴっちりひとつに結ぶ

02 シルエットの調整(クリームを塗布

クリームを馴染ませた指先で耳周りの髪をたゆませて崩し耳を覆うように髪をかぶせる

03 スティックを塗布

トップの表面にスティックをやさしく滑らせて浮き毛をしっかり抑える結んだ毛束から少量の毛束をとって結び目に巻きつけてゴムを隠せば完成


Style 07 快活な雰囲気の高めポニーテール
幼く見えがちな高めポニーテールはベースをしっかり巻いて女性らしさを加えて

Point

01 ジュレを塗布

19mmのカールアイロンで全体をスパイラル巻きにしたら毛先を持ち上げるようにやさしく握りジュレをもみ込む

02 ポニーテールに

ブラシで整えながら高めの位置でポニーテールに

03 顔周りの毛を波巻き

もみあげの後れ毛と前髪のうぶ毛を少量ずつ引き出して19mmのカールアイロンで波巻きにする

04 バームを塗布

バームを馴染ませた指先で巻いた後れ毛とうぶ毛をつまんでウェーブ感をキープ


アイテムの使用量について

ベーススタイルや髪質スタイリングで表現したいニュアンスによって使用量も変わりますヘアデザイナーからのアドバイスと下記の使用量を目安にぜひスタイリングにチャレンジしてみてください


INDEX

河嶋 希(ヘア&メイクアップ)

ヘアサロンで勤務をした後ヘアメイクアシスタントを経て独立等身大でトレンドを押さえたヘアメイクが女優やモデルに絶大な支持を得るヘアメイクアップアーティスト(io所属)
@kawashimanozomi_official
www.io-inc.com

Photo_Nae.Jay
Interview&text_Arisa Sato