SEE/SAW HAIR MAKEで実践
「前髪」で毎日差がつく印象チェンジ
河嶋 希 ヘア&メイクアップ
from Nozomi Kawashima
ヘアアレンジの中でも、最小限の変化で差をつけることができるパートが「前髪」です。前髪をアレンジするだけで、顔まわりにちょっとしたあしらいが加わるので、印象もグッと変化させられるんですよ。毎日同じようなスタイルでマンネリ化している人、アレンジする機会が少ない人も多いと思います。ですが、そんな人にこそ手軽にできる前髪での印象チェンジに挑戦してもらえたらと思います。今回提案している前髪での印象チェンジは、私がヘアメイクとして関わる撮影現場で、数分でスタイルチェンジを求められるときにも使う技です。細かいテクニックは必要とせずに、「隙間を作る」「毛流れを変える」など、たったひと手間でできるものばかりなので、「前髪だけで印象が変わって楽しい」と感じていただけたら嬉しいです。
前髪 印象チェンジ
BANGS
Base Style
目にかかるギリギリの長さで、ややラウンド気味に切り揃えられた前髪。目尻より外側の位置で幅を広く作っているため、前髪アレンジでの印象チェンジを叶えやすいのが特徴。毛流れを変える、シースルーにする、分け目を作るなど、いろんなアレンジでガラリと雰囲気を変えることができます。
Style 01 ふんわり斜め流し
ツヤをプラスしてやや束感を作った前髪を、少し斜めに流すだけで清楚な雰囲気に。
Point
カーラーでふんわりさせる
カーラーを巻いてドライヤーの熱でふんわりクセづけ。全体ではなく根元と毛先にだけジュレをつけて軽やかな束感を。
Style 02 あどけないシースルー
前髪の量を減らして肌の見える部分を多くすることで、顔まわりの印象が和らぐ。
Point
オイルを塗布してシースルーに
表面の髪をすくって両サイドに分け、ピンで固定。残った髪の毛先をつまむようにオイルを馴染ませる。
Style 03 奥行きのある毛先クロス
毛束同士のランダムな重なりで抜け感が出る。セット力の高いワックスバームで毛先の動きも簡単に!
Point
ワックスバームをもみ込み、毛先をクロス
根元が浮くようにふんわりブローする。ワックスバームを指の腹を使って根元と毛先にもみ込み、近くの毛束をつまみながらクロスさせて毛束の位置を固定。
Style 04 健康的な立ち上げCカール
ヘルシーにおでこを見せるだけでなく、内側にくるんとさせた毛先でニュアンスを出して。
Point
ストレートアイロンを通す
毛先が内側に入るように低温のストレートアイロンを根元からさっと通す。バームを根元から毛先に馴染ませて毛流れをキープ。
Base Style
前髪は、顎下5cmほどの位置でカット。細くて柔らかい髪質なので、前髪のアレンジでは、うぶ毛を出したり、軽く巻いてニュアンスを出すようなスタイルが向いています。また、ぺたんこになりやすいため、クリームやジャムなどセット力の高いスタイリングアイテムが強い味方に!
Style 05 うぶ毛を活かす9:1分け
ぴっちり分けは上品だけど、どこか堅苦しい印象。隙を見せるように愛らしくうぶ毛を出すとバランス◎。
Point
9:1に分けてうぶ毛を引き出す
前髪を9:1分けに。クリームを馴染ませ、おでこをやや隠すように前髪を流し、ピンで固定。うぶ毛を引き出しながらおでこに沿って撫でつける。
Style 06 Sカールが目を引く6:4分け
緩やかなカールを作り上品な雰囲気を演出。ツヤのある柔らかい立ち上げバングで華やかに。
Point
スティックを塗布して立ち上げキープ
分け目をジグザクとって6:4分けに。カールアイロンでSカールを作ってスティックを根元に直接塗布。指先にも少量とって毛先をつまむように馴染ませ、ツヤ出し&毛流れをキープ。
Style 07 ウェーブ際立つセンター分け
ふわふわな前髪でキュートに。毛束を細かく割いてしっかりディテールを強調。
Point
毛束を割いてふわふわに
センター分けにした前髪を左右でさらに3〜4束ずつに分けて、カールアイロンでMIX巻きに。ジャムをつけた指先で毛束を細かく割きながら馴染ませ、束感を。
アイテムの使用量について
ベーススタイルや髪質、スタイリングで表現したいニュアンスによって使用量も変わります。ヘアデザイナーからのアドバイスと、下記の使用量を目安に、ぜひスタイリングにチャレンジしてみてください。
INDEX
Interview&text_Arisa Sato