Ayumi Hamamoto / Naoko Kuroishi

「濱本さんとは初対面ですが、以前からメディアでお見かけしていて、スタイリングが素敵だなと気になっていたんです。同じアパレルブランド出身で、ファッションというジャンルで別の道に進んだもの同士だったので、どこか通ずるものがあるのではないかなとも思っていて。なので、今日お会いできてすごく嬉しいです」

「ありがとうございます。ルーツが同じ黒石さんとお話をする機会をいただけて私も嬉しいです。黒石さんは、ファッションの感性だけでなく、経営もされているところがすごいなと思っていたんですよ。私自身、売り上げや数字を見る部分がすごく苦手だなと感じたので。苦労されることも多いですよね？」

「好きなものが必ず売れるわけではない、という面では確かに苦労することもありますね。最先端のトレンドでも、お客様が求めていないと全然売れないですし、発売する時期が早くても遅くてもダメなので。ただ、“常に新しいものを発信する洗練されたブランド”という軸はブレないように、お客様の声はアドバイスとして聴きつつ、自分のスタイルは貫く、というバランスを大事にしています。濱本さんは、自分のスタイルを突き詰めて提案されているイメージなのですが、何か葛藤することはありますか？」

「新しいスタイリング提案をするという点では黒石さんとリンクしていると思います。私は先を見据えて新しい何かを作り上げる感覚なので、常に正解がない状態。だから、こうすればもっとよかったのかな？ という反省はありますね。どんどんグレードアップしていかないといけないので、自分の中では勉強をし続けているような気持ちでやっています。ファッションって生きていくうえで絶対的に必要なものではないけれど、『これを着るために仕事を頑張ろう』、『可愛くなろう』と向上心を高めて、人生を輝かせてくれるものだと思うんです。私がスタイリングを発信することによって、『ファッションって楽しい』と思ってもらえるきっかけになったら嬉しいなと思いながら仕事をしています。

あとは裏方としての仕事をする中で、どれだけ素敵な洋服を着ていても、ヘアスタイルやメイクも仕上がっていないと素敵に見えない、ということを本当に実感しているので、トータルコーデで作り上げるように気をつけていますね」

「トータルコーデ、私もすごく大切だと思います。自分が着たい洋服に自分のヘアスタイルやメイクも合わせていかないと、バランス良く着こなせないですよね。私も、カジュアルからモードまで、そのときの気分で色々なテイストの洋服を着るのですが、それに合わせて毎回ヘアスタイリングやメイクを変えています。今の髪型は黒髪のロングヘアですが、ここ数年着たいファッションのテイストとマッチしていたので伸ばしているだけで、その前はボブスタイルだったり、ヘアカラーをしていたり色々。ファッションに合わせてヘアスタイルを変えることで、似合わないと思っていたコーデが似合うようになることもありますよね」

「私も、DMでたまに『濱本さんは、どのパーソナルカラータイプですか？』と聞かれることがあります。昔調べた記憶はあるのですが、全然覚えていなくて……。似合わないって思う色はもちろんあるかもしれないけれど、その色に挑戦することによって、自然とそのアイテムが自分を引き上げていってくれると思うんですよね。

例えば、今日私が着ているパープルのベアドレス。これを自分は似合わないと思う方もいると思うのですが、このドレスを着ることによって自分が満足して、楽しいと思いながら着ていれば、それが正解だと思うんです。自信を持って着れば、自然とその洋服が似合うようになっていくので、あまり気にしない方がいいのではないかなと思っています」

「私もそう思います。むしろ、それこそヘアやメイクで変わりますよね。ノーメイクでボサボサの髪の毛だったらバシッとしたドレスなんて似合わないですし」

「そうそう。髪をキレイにして自信を持てれば、洋服が似合う自分に引き上げてくれるんです。スタイリストとして独立してから、髪やメイクなど美容面もすごく重要視しています。もちろん、ヘアスタイリングも大切なので、今日はトレードマークのボブスタイルに艶をプラスして、ジャケットを羽織って少しきっちり見せてみました。首元のアクセサリーは抜いて、手元はジャラジャラ付けるのが今の気分。リングたちは、仕事をするときのスイッチなんです。オフのときはほぼ着けていなくて、ヘアもあえてアイロンを使わずにラフに仕上げることも多いです」

「そういえば、濱本さんってお休みの日は何をされているんですか？ 土日に撮影が入ることもあるって仰っていましたよね」

OFF

「それこそ今は2週間くらいほぼ休みの日がないんですけど、休みの日も結構アクティブに動いていることが多いですね。黒石さんがお話されていたような友達とのカフェは平日に入れ込むので、休みの日はフェスに行ったり、海外旅行をしたり、東京以外の場所にいます。今も2週間後（取材時）に韓国へ行く予定があるので、その日まで仕事頑張ろう！ という感じです」

「濱本さんの髪ってすごくキレイですけど、何かされていますか？」

「ケアはもちろん、ハイドラフェイシャルで頭皮の汚れを除去したり、ドライヘットスパで頭皮をマッサージしたり、今色々と頑張っています。昔はずっと髪をタイトに結んでいたので気付かなかったのですが、髪を下ろすようになってから傷みが気になるようになって」

「わかります。私も今でこそ、美髪のスペシャリストにおすすめしていただいたヘアアイロンやドライヤーなどを使ったり、髪をいたわりながら伸ばしていますが、若い頃はヘアカラーを自由奔放に楽しんで、あまりケアをできていなかった時期もありました」

「そうなんですよね。髪って年齢が出るじゃないですか。30代に入ってから、髪と肌に気をつけるだけでこれだけ印象が違うのかと気付きました」

「早くケアを始めることに越したことはないですが、30代はより髪をいたわることに重きを置かないといけないタイミングですよね。私は今SEE/SAWのスムースタイプのシャンプーとトリートメントを使っているのですが、洗いあがりの髪の質感がお気に入りです。甘すぎず心地よい香りも好きです」

「スッキリ感があってリラックスできる香り、私も好きです。ちなみに私は、SEE/SAWのクリアオイルフラットがお気に入り。少し重ためなので、お風呂上がりにこのオイルを塗布すると朝起きてもすごくしっとりした感じになるし、スタイリングで使うと艶感が出るから、自分の髪にマッチするんです」

「ケアをしながらスタイリングもできるところが良いですよね。オイル2種類とミルクもあるので、なりたいスタイルに合わせて選べますし」

「ライフスタイルや年齢による変化など、その時々のシーンに合わせて色々選べるSEE/SAWのアイテムって本当に魅力的。今の自分がどんなものとマッチして、より美しくなれるのか、そういうものを知っておくきっかけになるんじゃないかなと思っています」

「新しいファッションに挑戦するときにも一役買ってくれそうですね。自分の髪をアップデートできるアイテムを見つけて、好きなお洋服とのトータルコーデをたくさんの人に楽しんでいただける未来になったら嬉しいです」