メイクアップで芽生える
自己肯定感が本当の美しさに
イガリ シノブ ヘアメイクアップアーティスト
3月8日は、女性を祝福し、「女性の生き方」を考える国際女性デー。様々な分野で活躍する6名の女性たちにインタビューを行い、女性の美しさの可能性について語っていただきました。さらに、自由に自分らしく、しなやかに生きる女性たちの魅力に迫ります。
イガリ シノブ(ヘアメイクアップアーティスト)
BEAUTRIUM 所属。雑誌や広告などで女優やモデル、アーティストのメイクアップを担当。2018 年自身のコスメブランド〈WHOMEE〉をスタート。著書も多数手がけ『イガリメイク、しちゃう?』(宝島社)など刊行。二児の母。
@igari_shinobu
イガリメイク IGARIMAKE(Youtube)
イガリさんが考える女性の美しさ
「美しさとは、人それぞれのチャーミングなところだと考えています。顔が完璧に整った人はほんの一部。それなら、自分のコンプレックスと向き合って、受け入れながら手をかけることで、自分らしい美しさを追求すれば良いのだと思います。嫌いなところを魅力に変えることが、美しさに繋がっていくはず」
笑顔で語るイガリさんも、メイクをオフした顔に自信が持てなかった時期があったという。それを克服したのは“メイクは内面をポジティブに変える手助け”だと気づくことだったと語る。
「メイクは外見を美しくするだけではなく、すっぴんになった時の自分も、メイクをしている時と同様に好きになれるようなポジティブなエネルギーを与えてくれるもの。女性たちが心から自信を持つことで、本当の美しさを手に入れるのだと思います。なので、メイクは正解を教えるのではなく、自分なりに考えて自分の良さを引き出せるヒントを教えてあげたいと考えています」
「美」を支えるアイテム
WEB 限定インタビュー
イガリさんのお仕事とライフスタイル
数々の著名人のメイクアップを手がけ、“時代の顔”とも言える、メイクアップのトレンドを生み出してきたイガリさん。SNSのフォロワーも多く、影響力は計り知れない。
「イガリメイクが形づくられたのは、10年単位でご一緒した梨花さんや加藤ミリヤさん、鈴木えみさんがいてこそ。当時、一般的に受け入れられていたメイクではなく、その人の『らしさ』を作るブランディングとして、新たなメイクを数年間探し続けました。女性の新しいかわいらしさを発信し続けていたら、彼女達のメイクを真似してみたいと思ってくださるファンの方たちにも受け入れられて、時代も変化していきました。それがルーツだと思っています。最近は、年齢を重ねたこともあり、今後、メイク界にどんな天才が誕生するのかわくわくしています。若い才能を応援していきたいですね」
そんな彼女がはまっていることは、意外にもキャンプ。仕事で多忙を極める中、息抜きをどのようにしているか伺った。
「子供達や友人と屋外の空気を吸いながら食事をすると美味しく感じられます。意外と、キャンプをすると自然のことや準備のノウハウなど学ぶことが多くて面白い。仕事仲間とアウトドアを共にするのも楽しいですね。この業界は一期一会。人との出会いを大切にしていきたいです」
お仕事で欠かせないアイテム
Photo_Okabe TokyoIntervIew&text_Aika Kawada